ネットワーク設定とは
ネットワーク設定とは、主に以下の設定をすることです。
・IPアドレス
・サブネットマスク
・デフォルトゲートウェイ
・DNS
今回は、Solaris 11でネットワークの設定をします。
設定完了後、Tera Termというアプリケーションで、Solaris 11にログインします。
手順
1.Solaris 11にログイン
2.ネットワーク設定
3.VirtualBoxでネットワーク設定
4.Solaris 11にSSH接続
前提条件
・Solaris 11がの仮想マシンが起動していること。
・設定するべきIPアドレス、デフォルトゲートウェイ・DNSが分かっていること。
1.Solaris 11にログイン
VirtualBoxでSolaris 11にrootでログインします。
2.ネットワーク設定
設定するIP,デフォルトゲートウェイ、DNSのアドレスはご自身の環境に合わせて決めてください。
今回は以下の設定をすることを前提に進めます。
例)
・IPアドレス:192.168.0.171
・デフォルトゲートウェイ:192.168.0.1
・DNS:192.168.0.1
IPアドレスの設定
IPアドレスの設定をします。
root@solaris:~# delete-addr net0/v4
root@solaris:~# ipadm create-addr -T static -a local=192.168.0.171/24 net0/v4
デフォルトゲートウェイの設定
デフォルトゲートウェイの設定をします。
root@solaris:~# route -p add default 192.168.0.1
DNSの設定
DNSの設定をします。
root@solaris:~# echo nameserver 192.168.0.1 > /etc/resolv.conf
ネットワーク設定の確認
ネットワーク設定が正しくされていることを確認をします。
root@solaris:~# ipadm show-addr
ADDROBJ TYPE STATE ADDR
lo0/v4 static ok 127.0.0.1/8
net0/v4 static ok 192.168.0.171/24
略
root@solaris:~# route -p show
persistent: route add default 192.168.0.1
root@solaris:~# cat /etc/resolv.conf
nameserver 192.168.0.1
SSHの設定
Solaris 11にTeraTermからrootでログインするためには設定の変更が必要です。
viでsshの設定ファイルを変更します。
root@solaris:~# vi /etc/ssh/sshd_config
PermitRootLogin no
↓
permitRootLogin yes
root@solaris:~# svcadm restart svc:/network/ssh:deffault
※ viの使い方が分からない人へ
viの使い方が分からない人は、以下のコマンドを打つだけでもOKです。
root@solaris:~# perl -pi -e 's/PermitRootLogin no/PermitRootLogin yes/' /etc/ssh/sshd_config
root@solaris:~# svcadm restart svc:/network/ssh:deffault
3.VirtualBoxでネットワーク設定
Solaris 11が外部のネットワークと通信するためには、VirtualBOXのネットワーク設定を変更する必要があります。
以下の手順で変更します。
「仮想マシン」 → 「設定」 → 「ネットワーク」 → 「割り当て」をブリッジアダプター」 → 「OK」

4.Solaris 11にSSH接続
TeraTermのインストール
以下のサイトから、TeraTermのインストーラーをダウンロードします。
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/utf8teraterm/download_10868.html
teraterm-4.105.exe
※ バージョンは変わる可能性があります。
ダウンロードしたら、インストーラを実行し、TeraTermをインストールします。
こだわり等なければインストール時の設定はデフォルトでOKです。
TeraTermのログ設定
TeraTermには、ログを自動で出力する機能があるので、これを有効化しておきます。
まず、TeraTermを起動させます。

新しい接続はキャンセルをお押し、
以下の手順でログ設定画面を開きます。
「 設定 」 → 「 その他の設定 」 → 「 ログ 」
次に、以下の設定をします。
・標準ログファイル名
%Y%m%d_%H%M%S_&h.log
・標準のログ保存先フォルダ
任意のフォルダを指定
・「自動的にログ保存を開始する」にチェック
・「 オプション 」の以下の項目をチェック
追記
プレーンテキスト
ダイアログを非表示
タイムスタンプ
最後に、「 OK 」を押します。

以下の手順で設定の保存をします。
「 設定 」 → 「 設定の保存 」 → 「保存 」
Solaris 11にSSH接続
以下の手順で接続画面を表示します。
「 ファイル 」 → 「 新しい接続 」
以下の項目を入力し、OKを押します。
ホスト名:<Solaris 11のIPアドレス>
※ 例)192.168.0.171

セキュリティ警告が表示されたら、続行を押します。

SSH認証画面では、以下の項目を入力し、OKを押します。
・ユーザ:root
:パスフレーズ:< rootのパスワード >

root@solaris:~# と表示されればログイン完了です。

最後に、ログの設定をしたフォルダにログが出力されていることを確認すします。

エクスプローラで指定したフォルダを開きます。

ログを開き、中身が出力されていることを確認します。

以上、お疲れ様でした。